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デンマークのクリスマス・その2


2001.2.25

クリスマスは年に一度の友人・職場仲間・家族・親戚などなど一同終結、大イベントなので、スケジュール調整も大変である。まず本番の24日の前、12月の各週末には、友人、職場仲間などで集うユーレフロコスト(Julefrokost)が行われる。これは直訳するとクリスマス昼食会とでも言えるだろうか(必ずしもお昼にあるとは限らないけど)。仲間と集い、キャンドルの光がゆれるテーブルでクリスマス料理を食べながらシュナップスを飲んでヒュッゲな時を過ごす。
毎週毎週そなんなことやって浮かれているので、仕事も上の空、バスの運転手はバス停でドアを開け忘れ、客に「ドア開けて!」と怒鳴られる。時にはバス停に止まるのも忘れちゃう。そんでもって「ごめんごめん、クリスマスだから」などど言い訳するはめになるのである。

そんな週末をいくつか過ごしたら、さあ、これからが本番、24日のクリスマスイブ(Juleaften)だ。この日は家族と過ごす大切な、大切な一日。若いカップルや夫婦だと、この日は毎年交互にどちらかの両親の家で過ごすというパターンが多いようだ。日本の盆・正月の、実家への帰省にちょっと似てる気がする。この日は(大抵の人にとっては一年に一度だけ)教会に行って身を清め、いざクリスマスの食卓へ向かう。クリスマス料理に舌鼓を打った後は、根元にプレゼントが詰まれたクリスマスツリーをぐるりと囲んで手をつないで歩きながら歌を歌う。右回りしながら一曲、左回りしながらまた一曲、と何曲も歌って楽しむ。その後にはプレゼント配られる。小さな子どもがいる家族では、父親やおじいちゃんがサンタクロース(Julemand)に扮し、プレゼントが詰まった袋を背に現れる。大人だってプレゼントを開ける時にはわくわくする。事前に言っておいた希望のプレゼントや、誰かが自分のために選んでくれたプレゼントの包みを破いて、ワクワクしながら取り出すのだ。

イベント盛りだくさんの楽しいクリスマスイブが終わったからといって、まだまだクリスマスの楽しみは終わらない。イブの後、25日(Juledag)やその翌日には、大抵またユーレフロコストの予定が入っている。イブ以降のそれは、今度は家族や親戚と過ごすためにある。夫婦なら、夫の家族・親戚と一日、次の日には妻の家族・親戚と一日、という具合にまたまた楽しい時を過ごすのだ。
招待されたクリスマス関連のパーティーに全て行くだけでもヘトヘトなのに、ましてやそれらの一つを自分の家で取り仕切るとなったら大変!クリスマスとは楽しくも疲れる、それでもやめられない、冬のビックイベントなのだ。

クリスマスはちょうど冬至の日と近いから、クリスマスが終わったら、少しずつ日が長くなるのが感じられる。ちなみにキリスト教が入ってくる前、昔々はデンマークでは冬至の日を祝っていたらしい。まだまだ寒いけど、憂うつな暗さが少しでも短くなり、日光が浴びられるのはありがたい!冬の楽しみ・クリスマスが終わっても、これならなんとかこの冬も乗り切れそうだ!!



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